神様の言う通り。
Jアラートの鳴った日。
エホバちゃんは言った。
「聖書には全てが書かれているんです。だから、恐れもないし、心穏やかに爽やかで居られるんです」
エホバちゃんは鼻歌を歌って
とてもご機嫌だった。
もうすぐサタンの世は滅び、神の統治される楽園になる。完璧な結婚相手と完璧な結婚が出来る。
怖すぎる。
ミサイルの危機を感じている私には エホバちゃんのハイテンションが信じられなかった。
まるで「早く滅びろー!ルンルン」なのだ。
エホバちゃんは神の教えを信じている。
だから この世で結婚したいとは思っていない。
今結婚したら 楽園に行った時にパーフェクトな結婚相手とのパーフェクトな新婚生活が送れないからだ。
この世の男どもは パーフェクトじゃないのだ。
もちろん結婚は素晴らしいものだ…とは言っているけど、苦労する結婚生活よりも 天からパンとかワインが降ってきて、仕事しなくてもいい楽園で パーフェクトな旦那と幸せに暮らしたいんだと。
…なんか…違う気がする。
でも、エホバちゃんは信じてる。
だから私にもオススメしてくれる。
「今の彼と結婚しなくても楽園で完璧な結婚が出来ますよ。心配は要りません‼︎」
わたしゃ あんたが心配だよ…